40代・50代になると、ふと「これから、私はどう生きていきたいのだろう」と考えることがあります。
仕事ではある程度の経験を重ね……[続きを読む]
「キャリアカウンセリングという言葉は聞いたことがあるけれど、何を相談するところなのだろう」
「転職を考えているわけではないけれど、……[続きを読む]
はじめに|自分がどうしたいかわからないとき
「これから、どうしたいのだろう」 そう考えてみても、答えが浮かばないことがあります。
仕事を続けるか、環境を変えるか。これからどんなふうに生きていきたいのか。
考えれば考えるほど、かえって自分の気持ちがわからなくなることがあります。
そんなときは、無理に答えを出そうとするよりも、まずは今の気持ちを少しずつ整理してみることが大切です。
この記事では、「自分がどうしたいかわからない」と感じるときに、自分の気持ちを見つめ、整理していくための方法をご紹介します。
1.自分がどうしたいかわからなくなるのは、なぜ?
自分がどうしたいのかわからなくなる背景には、さまざまな理由があります。
たとえば、仕事や家族のことを優先し、「やるべきこと」「期待されていること」に応え続けているうちに、自分の気持ちを後回しにしてしまっていることがあります。
また、「失敗したくない」「周りに迷惑をかけたくない」「この年齢ならこうするべき」と正しい答えを探そうとするほど、自分が本当はどう感じているのかが見えにくくなることも。
さらに、いくつもの思いや不安が重なっていくうちに、自分の気持ちを整理すること自体が難しくなることもあります。
「どうしたいかわからない」
と感じたときは、答えを外に探そうとする前に、まず「今、私は何を感じているのだろう」と、自分の内側に目を向けてみることが大切です。
2.わからないときに、無理に答えを出さなくてもいい
「自分はどうしたいのだろう」と考えても、すぐに答えが見つかるとは限りません。
わからないまま立ち止まる時間が必要なこともあります。
「やりたいことを見つけなければ」
「早く決めなければ」
と焦るよりも、もう少し手前にある気持ちに目を向けてみましょう。
「今、何にモヤっとしているのだろう」
「どの点につらさを感じているのだろう」
「本当は何を変えたいと思っているのだろう」
一つひとつ自分に問いかけていくことで、すぐに答えは出なくても、自分が大切にしたいことや、これから進みたい方向が少しずつ見えてくることがあります。
3.自分の気持ちを整理するためにできる5つのこと
自分がどうしたいかわからないときは、頭の中だけで考え続けるよりも、少し違う角度から自分の気持ちを見つめてみませんか。
ここでは、一人でもできる5つの方法をご紹介します。すべてを行う必要はありません。できそうなものから試してみてください。
① 頭の中にあることを、そのまま書き出す
まずは、今考えていることや感じていることを、紙やノートに書き出してみましょう。
「仕事に行きたくない」「なんとなく疲れた」「本当はもっとゆっくりしたい」など、きれいな文章にする必要はありません。人に見せるものでもないので、正しいかどうかを考えず、書き出す順番やテーマなども気にせず、浮かんだ言葉をそのまま書いてみます。
言葉にして外に出すことで、頭の中にあったさまざまな思いが見えやすくなります。
② 「起きていること」と「自分の気持ち」を分けてみる
私たちは、実際に起きていることと、それについて自分が感じていることを一緒に考えてしまいがちです。
たとえば、「仕事で失敗した」という出来事に対して、「恥ずかしい」「不安だ」「落ち込んでいる」「この仕事を続けたくない」など、さまざまな気持ちや考えが浮かぶかもしれません。
起きていること・起きた事実と、自分の気持ちや考えを分けてみると、「私は何に引っかかっているのか」が見えやすくなります。
そして、良い・悪いと判断するのではなく、「私は今、こう感じているんだ」と、まずはその気持ちを受け止めてみましょう。
③ 「したいこと」より「したくないこと」を考える
「何がしたいかわからない」というときは、「したくないこと」から考えてみるのも一つの方法です。
「何がしたい?」と聞かれると答えられなくても、「したくないこと」なら思い浮かぶことがあります。したくないことを知ることも、自分が大切にしたいものを知る手がかりです。「何を始めるか」だけでなく、「何をやめたいか、減らしたいか」にも目を向けてみましょう。
④ 「こうするべき」をいったん外してみる
「家族のためには」「この年齢なら」「せっかくここまで続けたのだから」など、私たちの選択にはさまざまな「こうするべき」が影響しています。
すぐに現実を変える必要はありません。まずは、「誰かに納得してもらわなくてもいいとしたら、私はどうしたい?」と問いかけてみてください。
心の中だけでも制約を外してみることで、自分の気持ちに気づくことがあります。
⑤ 小さな「心が動く瞬間」に目を向ける
やりたいことは、大きな目標や夢として見つかるとは限りません。
「なんとなく気になる」「もう少し知りたい」「この時間は心地よい」「またやってみたい」。そんな小さな心の動きも、自分の気持ちを知る大切な手がかりです。
すぐに「これが私のやりたいこと」と決めなくても大丈夫です。
日々の中で自分の心がどこで動いているのかを少し意識してみると、自分が大切にしたいことや、進みたい方向が少しずつ見えてくるかもしれません。
日常のなかの「ちょっといいこと」をメモしておくことも、自分の興味・関心を知るヒントになります。
4.ひとりで考えていると、同じところをぐるぐる回ることもある
自分の気持ちを整理しようとしても、ひとりで考えていると、同じところを行ったり来たりすることがあります。
「今のままでは嫌だけれど、変えるのも不安」
「やってみたい気持ちはある。でも、失敗したらどうしよう」
そんなふうに、「でも」「やっぱり」と考え続けているうちに、何が自分の本当の気持ちなのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
そんなときは、信頼できる人に話してみることも一つの方法です。話すために言葉を探したり、相手から問いかけられたりすることで、自分でも気づいていなかった思いが言葉になることがあります。
誰かに答えを決めてもらうのではなく、自分の言葉を自分で聞き直す。
その対話の時間が、自分の気持ちを知るきっかけになることもあります。
5.「どうしたいかわからない」は、自分を見つめ直す入り口かもしれない
「自分がどうしたいかわからない」と感じると、答えを出せない自分に焦りがちです。
けれど、その迷いは、これまで大切にしてきたことや、自分を取り巻く環境が変わり、今までと同じ基準では選べなくなってきたサインなのかもしれません。
これまで周りの期待に応えたり、目の前のことに一生懸命取り組んだりしてきたからこそ、ふと立ち止まって「これからは、どうしたいのだろう」と考えるときもあります。
すぐに結論を出そうとせず、迷っている今を、自分の気持ちや大切にしたいことをあらためて見つめ直す時間にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ|ひとりでは整理しにくいときは、誰かに話してみる
自分なりに考えてみても、気持ちがまとまらないことはあります。そんなときは、ひとりで答えを出そうとせず、誰かに話してみることも一つの方法です。
話すことは、すでに整理できていることを相手に伝えるだけではありません。「何から話せばいいかわからない」という状態でも、言葉にしながら少しずつ自分の気持ちが見えてくることがあります。
カウンセリングルーム「言葉の相談室」では、対話を通して、まだ言葉になっていない思いや気持ちを一緒に整理していきます。こちらから答えを決めるのではなく、ご自身の中にある思いや大切にしたいことに気づき、これからを選んでいくための時間です。
「自分がどうしたいのかわからない」という段階でも、どうぞお気軽にお話しください。
▶言葉の相談室について詳しく見る
02|40代・50代で「これからどう生きたいかわからない」と感じたとき|人生に迷ったときの考え方
はじめに|40代・50代、「これからどう生きたい?」と聞かれてもわからないとき
40代・50代になると、ふと「これから、私はどう生きていきたいのだろう」と考えることがあります。
仕事ではある程度の経験を重ね、子どもの成長や独立、親の年齢など、家族との関わりにも変化が訪れる時期です。
これまで目の前のことに一生懸命取り組んできたからこそ、少し立ち止まったとき、「このままでいいのかな」「これから何を大切にして生きていきたいのだろう」と迷うこともあるでしょう。
この記事では、40代・50代でこれからの生き方に迷ったときに、自分の気持ちを見つめ、これからを考えていくためのヒントをご紹介します。
1.40代・50代になると「これからの生き方」に迷うのはなぜ?
40代・50代は、仕事や家庭など、さまざまな面で変化が重なりやすい時期です。
仕事では、ある程度の経験を積み、責任ある立場を任される一方で、「この仕事をこのまま続けていくのだろうか」と、これからの働き方を考えることもあるでしょう。家庭でも、子どもの成長や独立、親の高齢化などによって、それまで担ってきた役割や生活のリズムが変わることがあります。
そうした変化のなかで、ふと「これから私はどうしたいのだろう」と考えることがあります。
これまで、仕事では職場の期待に応え、家庭では家族のことを考えるなど、「自分がどうしたいか」よりも、周囲から求められることを優先してきた人もいるかもしれません。目の前のことに一つひとつ向き合ってきたからこそ、いざ自分のこれからを考えようとしても、自分の気持ちがすぐには見つからないことがあります。
一方で、「本当はやってみたいことがある」と気づいていても、動けないこともあります。
40代・50代になると、これまで積み重ねてきた仕事の経験や築いてきた人間関係があります。それらは自分を支えてくれる大切なものであるからこそ、「今まで築いてきたものを手放すことになるのではないか」「今から始めて、うまくいかなかったらどうしよう」「周りの人からどう思われるだろう」と、新しい一歩をためらうこともあるでしょう。
経験を重ねたからこそ、大切にしたいものや失いたくないものも増えていきます。だからこそ40代・50代には、「どうしたいかわからない」だけでなく、「気持ちはあっても簡単には選べない」という、これまでとは違った迷いが生まれることもあるのです。
2.「これからどう生きたいかわからない」とき、無理に答えを出さなくてもいい
「これからどう生きたいのだろう」と考え始めると、「何かやりたいことを見つけなければ」「この先の目標を決めなければ」と焦ってしまうことがあります。
けれど、これからの生き方は、すぐに答えを出さなくてもかまいません。
転職や退職、新しいことへの挑戦など、大きな決断をすることだけが人生を変えることではありません。まずは、「今の暮らしで気になっていることは何だろう」「本当はどう感じているのだろう」と、自分の中にある小さな違和感や気持ちに目を向けてみることも大切です。
「どうしたいかわからない」というときは、何もないのではなく、まだ自分の気持ちがはっきりと言葉になっていないだけかもしれません。
これからの生き方を決めようとする前に、まずは今の自分が感じていることを、少しずつ確かめるところから始めてみましょう。
3.これからの生き方を考えるための3つの問い
「これからどう生きたい?」と聞かれても、すぐには答えられないことがあります。そんなときは、大きな答えを探すのではなく、今の自分について少しずつ考えてみましょう。
紙に書き出してみるのも一つの方法です。きれいにまとめようとせず、思い浮かんだことをそのまま書いてみてください。
① 今の生活で「もう十分」と感じていることは?
「何をしたいか」がわからないときは、まず「これ以上は頑張らなくてもいい」「そろそろ手放したい」と感じていることを考えてみましょう。
仕事でいつも期待に応えようとすること、人に合わせること、無理をして続けている習慣など、小さなことでもかまいません。
これから増やしたいものを考えるだけでなく、減らしたいものや手放したいものに気づくことも、自分らしい生き方を考える手がかりになります。
② 本当は、もう少しこうだったらいいのにと思うことは?
「これからどう生きたいか」と考えると大きすぎても、「もう少し自分の時間がほしい」「落ち着いて過ごしたい」「好きな仕事をする時間を増やしたい」など、小さな願いなら浮かんでくることがあります。
「これくらい我慢すればいい」と打ち消さず、まずは自分が何を望んでいるのかに目を向けてみましょう。
③ 誰かの期待を考えなくていいとしたら、どうしたい?
私たちは知らず知らずのうちに、「こうするべき」「こうしたほうが喜ばれる」「この年齢ならこうあるべき」と考えていることがあります。
もし、誰かにどう思われるかを考えなくていいとしたら、自分は何を選ぶでしょうか。
すぐに答えが出なくてもかまいません。こうした問いを重ねながら、自分の中にある小さな違和感や願いを一つずつ言葉にしていくことが、これからの生き方を考える第一歩になります。
4.一人で考えていると、かえってわからなくなることもある
これからのことを考えようとしても、同じことが頭の中をぐるぐると巡り、かえってわからなくなることがあります。
そんなときは、一人で答えを出そうとせず、誰かに話してみることも一つの方法です。
人に話すためには、漠然と感じていることを言葉にする必要があります。「何が嫌なのか」「何に迷っているのか」「本当はどうしたいのか」。話しているうちに、それまで自分でも気づいていなかった気持ちが見えてくることがあります。
また、自分では当たり前だと思っている考え方や、「こうしなければならない」と思い込んでいることは、一人ではなかなか気づきにくいものです。
対話することは、誰かに答えを決めてもらうことではありません。自分の中にある思いや考えを言葉にしながら、自分自身の答えを見つけていくための時間でもあります。
身近な人には話しにくいときや、気持ちを整理しながらじっくり考えたいときには、カウンセリングなど、安心して話せる場を利用する方法もあります。
まとめ|これからの生き方は、自分の気持ちに気づくことから
40代・50代は、仕事や家庭での役割、周囲との関係など、さまざまな変化が重なる時期です。
「これからどう生きたいのだろう」と迷ったとき、すぐに答えを見つける必要はありません。
これまで何を大切にしてきたのか。今、何に違和感を覚えているのか。そして、これからどんな時間を大切にしたいのか。
そんな自分の気持ちを一つずつ確かめていくことで、これからの生き方が少しずつ見えてくることがあります。
大きな答えを探す前に、まずは今の自分の声に耳を傾けることから始めてみてはいかがでしょうか。
カウンセリングルーム「言葉の相談室」では、対話を通して、まだ言葉になっていない思いや気持ちを一緒に整理していきます。こちらから答えを決めるのではなく、ご自身の中にある思いや大切にしたいことに気づき、これからを選んでいくための時間です。
「自分がどうしたいのかわからない」という段階でも、どうぞお気軽にお話しください。
03|キャリアカウンセリングとは?何を相談できる?相談内容や受けるタイミングを解説
はじめに|キャリアカウンセリングでは何を相談できる?
「キャリアカウンセリングという言葉は聞いたことがあるけれど、何を相談するところなのだろう」
「転職を考えているわけではないけれど、今の仕事やこれからの働き方について誰かに相談してみたい」
そんなふうに思ったことはありませんか。
キャリアカウンセリングは、転職や再就職について相談するだけのものではありません。今の仕事への迷いや職場での人間関係、これからの働き方や生き方など、さまざまなことを話すことができます。
この記事では、キャリアカウンセリングとはどのようなものなのか、相談できる内容や受けるタイミングについて、わかりやすくご紹介します。
1.キャリアカウンセリングとは?
キャリアカウンセリングとは、仕事や働き方、これからの生き方について、カウンセラーとの対話を通して考えや気持ちを整理し、これからについて考えていくものです。
「キャリア」というと、これまでの職歴や仕事上の経験を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、仕事は暮らしや人間関係、自分が大切にしたいことなどとも深く関わっています。キャリアについて考えることは、これまでどのように歩んできたのかを振り返り、これからどのように働き、生きていきたいのかを考えることでもあります。
キャリアカウンセリングでは、カウンセラーが「こうしたほうがよい」と答えを決めるのではありません。話をしながら、これまでの経験や今感じていること、大切にしたいことなどを一緒に整理し、自分なりの方向を見つけていきます。
転職や就職など具体的な選択肢を考えるときだけでなく、「このままでいいのだろうか」と迷ったときにも利用することができます。
出典・参考:日本キャリア開発協会(JCDA)「キャリアとは?」
2.キャリアカウンセリングでは何を相談できる?
キャリアカウンセリングでは、転職や就職についてだけでなく、仕事や働き方に関するさまざまな悩みを相談することができます。
たとえば、次のような相談があります。
今の仕事を続けるか、転職するか迷っている仕事にやりがいを感じられず、このままでよいのか不安自分に向いている仕事や、自分の強みがわからない職場の人間関係やコミュニケーションに悩んでいる昇進や異動を前に、これからの働き方を考えたい子育てや介護と仕事をどのように両立していくか考えたいこれからどのように働き、生きていきたいのかわからない
「転職したい」「この仕事に就きたい」といった具体的な希望が決まっていなくてもかまいません。
たとえば、「仕事を辞めたいわけではないけれど、何となく今の働き方に違和感がある」「これまで仕事を続けてきたけれど、これからも同じように働いていくのか迷っている」といった、まだ答えの見えない思いも相談することができます。
仕事についての悩みには、働く環境だけでなく、自分が大切にしたいことや家族との関係、これからの暮らしなどが関わっていることもあります。相談内容を仕事だけに限定せず、気になっていることから話してみることで、自分が本当に考えたかったことが見えてくることもあります。
3.キャリアカウンセリングを受けるタイミングは?
キャリアカウンセリングを受けるタイミングに、決まった基準はありません。転職や退職など、大きな決断をするときだけでなく、「少し立ち止まって、これからのことを考えてみたい」と感じたときにも利用できます。
たとえば、転職や退職を決める前、昇進や異動などで環境が変わるとき、子育てや介護などによって働き方を見直したいときなども、一つのタイミングです。
また、40代・50代になると、これまで積み重ねてきた経験を振り返りながら、「この先も今の働き方を続けていくのだろうか」「これからは何を大切にして働きたいのだろう」と考えることもあります。
はっきりとした悩みや結論がなくても、「何となくこのままでいいのかな」と感じ始めたときは、自分の気持ちやこれからについて考えてみる機会の一つです。キャリアカウンセリングは、そうした段階でも利用することができます。
4.キャリアカウンセリングで整理できること
一人でこれからのことを考えていると、同じことを何度も考えたり、何から考えればよいのかわからなくなったりすることがあります。
キャリアカウンセリングでは、カウンセラーとの対話を通して、今感じていることやこれまでの経験を振り返りながら、自分の考えを少しずつ整理していきます。
たとえば、今の仕事に感じている違和感、自分が大切にしたいこと、これまでの経験から身につけてきたことや強み、これからどのように働きたいのかといったことです。
誰かに話そうとすることで、頭の中にあった思いや考えが言葉になり、「自分はこんなことを大切にしていたんだ」「本当はここに迷っていたんだ」と気づくこともあります。
対話を重ねながら、自分自身の思いや考えに気づき、これからの選択や行動につながる自分なりの方向を見つけていきます。
5.仕事の悩みは、仕事だけに理由があるとは限らない
「今の仕事を続けるべきか」「転職したほうがよいのか」と悩んでいても、話をしていくうちに、その背景に別の思いや迷いがあることに気づく場合があります。
たとえば、仕事そのものが嫌なのではなく、周囲の期待に応えようと無理をしていたり、家庭との両立に負担を感じていたりすることもあります。また、これからの人生を考えたときに、「今までと同じ働き方でよいのだろうか」と感じているのかもしれません。
仕事は、暮らしや家族、人間関係、自分が大切にしたいことなど、人生のさまざまな部分とつながっています。そのため、仕事について考えることが、自分自身の生き方や価値観を見つめ直すきっかけになることもあります。
最初から「何に悩んでいるのか」をはっきりさせる必要はありません。目の前の悩みについて話していく中で、その奥にある自分の思いや、本当に考えたかったことが少しずつ見えてくることもあります。
6.何を相談したいのかわからなくても大丈夫
キャリアカウンセリングを受ける前に、「相談したいことをきちんと整理しておかなければ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、「何から話せばよいのかわからない」「何に悩んでいるのか、自分でもよくわからない」という状態でも相談することはできます。相談したいことがまだはっきりしていないときにも、誰かと話すことが、気持ちを整理するきっかけになることがあります。
「今の仕事に大きな不満があるわけではないけれど、何となくこのままでいいのか気になる」「これからのことを考えたいけれど、自分がどうしたいのかわからない」。そんな漠然とした思いから話し始めてもかまいません。
誰かに話し、問いかけに答えながら言葉にしていくことで、自分でも気づいていなかった思いや、心の中で引っかかっていたことが見えてくることがあります。
相談するために、あらかじめ答えを用意する必要はありません。まだうまく言葉になっていないところから、一緒に整理していくことも、カウンセリングでできることの一つです。
まとめ|迷いを感じたときも、キャリアカウンセリングを利用できる
キャリアカウンセリングは、転職や就職など、具体的な選択をするときだけに利用するものではありません。
「このまま今の仕事を続けてよいのだろうか」「これから、どんなふうに働き、生きていきたいのだろう」と迷ったときにも、誰かと話すことで、自分の気持ちや考えを整理できることがあります。
大切なのは、相談する前に答えを出しておくことではありません。まだはっきりしていない思いも、言葉にしていく中で少しずつ見えてくることがあります。
カウンセリングルーム「言葉の相談室」では、国家資格キャリアコンサルタントとして、これまで多くの方の相談に携わってきたカウンセラーがお話を伺っています。
対話を通して、まだ言葉になっていない思いや気持ちを一緒に整理していきます。こちらから答えを決めるのではなく、ご自身の中にある思いや大切にしたいことに気づき、これからを選んでいくための時間です。
「自分がどうしたいのかわからない」という段階でも、どうぞお気軽にお話しください。。